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2023.03.14
京都漢方研究会 4月【公開特別講演】のお知らせ
1講目「症例から学ぶ山本巌の漢方」
2講目「明らかになってきた漢方薬の免疫学的作用機序~脂質制御医学の到来に向けて漢方医学の智慧に学ぶ~」
【開催日】2023年4月16日(日)
★4月の特別講演は公開講座です。京都漢方研究会会員でなくても無料聴講できます。聴講方法は 京都漢方研究会HP をご覧下さい。
【会場】京都薬科大学(対面聴講とリモート聴講のハイブリッド形式で開催)
1講目 12:30~14:10
【演題】症例から学ぶ 山本巌の漢方
【講師】木村豪雄先生
(福岡・桜十字福岡病院 漢方内科)
山本巌先生は「医学に西洋も東洋もない。病気をよく治す医療がよい医学である」と述べ、日本漢方・中医学・西洋医学それぞれに精通することを心掛け、その上で真に病人を救う医学を創造するべきであるという指針を多くの弟子に示されました。木村豪雄先生はまさにその指針の如く医師の道を歩んでこられました。漢方をどのように学び、医療に生かしていくのか、症例をベースにした講演です。
2講目 14:20~16:00
【演題】明らかになってきた漢方薬の免疫学的作用機序
~脂質制御医学の到来に向けて漢方医学の智慧に学ぶ~
【講師】高橋秀実先生
(日本医科大学名誉教授、漢方・免疫たかはし内科クリニック院長)
一貫堂医学の中島随象先生は「治療は瀉である」と、その高弟・山本巌先生は「防風通聖散の少量投与は補中益気湯の代用となる」と述べられ、中医学には「六腑通ずるをもって補となす」という言葉があります。
この度の講師である免疫学の泰斗・高橋秀実先生は西洋医学の「五腑」における脂質汚染こそが、「五臓」の機能低下を惹起する原因ならば、「腑」における汚染に関わる脂質(糖脂質)の洗浄・除去こそが、治療の主体となるべきであり、そして脂質によって我々の防衛システム、あるいは自己治癒力が統御されている実態が少しずつ明らかとなってきていると述べられています。大変興味深く貴重な講演になるでしょう。